今回から新シリーズが開始されます。 
                           
                          古代エジプト第18王朝の王アメンヘテプ3世が残した記念スカラベに 
                          書かれている碑文を読んでいきます。 
                           
                          第1回目の今日は「結婚記念スカラベ」です。 
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                           古代エジプト18王朝の王家は王族の女性を妻に迎えることで、王は自らの王権を正当化する伝統がありました。 
                           ところがアメンヘテプ3世(ツタンカーメンの祖父)はその伝統を無視して、ティイという外国(ミタンニ国)の王の娘を妃とした。そのことをスカラベ(昆虫、フンコロガシ、8.5cm長の凍石製)の底面に彫って、各地の貴族達に配ったものである。 
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                           アメンヘテプ3世はこの中で自分の領土の広大さ(南端から北端)を強調すると同時に、従来の慣習を破って、敢えて妻の両親の名前を明記している。(ユイアとチュイアの棺とミイラは王家の谷KV46で発見されており、現在カイロ博物館に収められている。 
                            アメンヘテプ3世が残した代表的な記念スカラベ  1.治世 2年 王妃ティイとの結婚スカラベ  2.治世 2年 野牛狩り記念スカラベ  3.治世10年 ライオン狩り記念スカラベ  4.治世11年 王妃ティイのために作った池造成記念スカラベ 
                           
                          今後3と4について読んでいきます。(K.N) | 
                        
                        
                          王妃ティイの出自に関しては、諸説あります。(小) 
                           
                          内容に誤りがあった場合、その責は小柳に帰します。 
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